身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ショックで寝込む。

 ショックと寝込むということの因果関係が説明できないが、精神的負担が多くて疲れてしまったというのが正直なところだと思う。朝、起きているのが辛く、そのまま倒れ込んで寝てしまった。今、ネットで検索してみたが、見付かった情報で、それっぽいのは、こんな読売新聞・大手小町発言小町」の質問だけ。

 

 質問者は精神的なことに肉体が反応を示すことが少ないようだ。回答にも、それは単なる比喩だという人・私も判らないという人もいれば、反対に、自律神経が乱れるという人・ストレスを感じるという人がいる。吐き気が止まらないという人もいて、その感覚も判るのだが、今回は、それではない。嫌悪するような悪いことではなかったためだろう。日記を書いていてピンとくる言葉が出てきた。「心労」だ。

 クリニックに行く前から変だった。早目に行って図書館に入ったのだが、時間があったので文芸作品でも読もうと思い文芸誌を見ても、いちばん好きな文芸誌に載っている作品でさえ、どれも面白くない。無理に原稿用紙を埋めているのではないかと思った。他方、もうしばらくカメラ雑誌なんて読んでないなと思い読み始めたら、技術情報ばかりなのに、逆にのめり込んでしまって変な感じだった。

 そして、診察のときに裏で書いたようなショックなことがあった。そのときは、ショックを覚えたが一過性のものだと思った。そして、あたふたしていたので主治医の言うことが理解できず、自分で色々考えてみたのが裏である。書くと、別にショッキングなことはない。今日、さる人に、この話をしたら、主治医という立場にある人に言われたからショックなのではないかと言われ、そうかもしれないと思う。

 昼過ぎに起き出して、なんとか机に齧りついているが、もう、ボロボロに疲れていて、今でも横になりたい一心である。AmazonのPrime無料体験があるので気晴らしに映画を観てみるのだが駄目。明日から数日、寝込みそうな気がする。原因になる事象や、それをどう自分が受け取ったのか、判ったら裏に書きます。頭も痛い…。

ヘッドフォンを替えたら頭痛がするようになった。

 今日は通院だったので、詳細は裏で。これから書かなきゃ。通院が終わってトンカツが食べたくなった。その理由も裏で。このBlogも検索で来ようと思ったのだが、ずっと10位台をキープしていた平均検索順位が45位に。いろんなページをFetch as Googleして、Blogに価値がないと思われたのか、このBlogにリンクしているページのページランクが低いのか(ネットストーカー、お前だよ)。

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 しかし頭痛がする。昨晩は鼻が詰まって寝ているのが苦しくなり、夜中に起きて風邪薬を服んだ。頭痛の原因として風邪の他に思い当たるのは、ヘッドフォンを替えたことである。ずっと土岐麻子さんの曲を聴いているが、昔のアルバムから聴き始めて、しばらく前から"SAFARI"を聴いている。

【メーカー特典あり】SAFARI(DVD付)(ジャケットサイズポストカード付)

 

 で、ヘッドフォンとヘッドフォンケーブルを買って、昨日、ヘッドフォンが来て、両方が揃った。ケーブルの方が先に来たのはヘッドフォンはメルカリで買ってケーブルはAmazonで買ったため。AmazonはPrime無料体験に申し込めたが、通常配送だっらクレジットカード決済もできないしケーブルも中国からの発送になっていたようだ。

 買ったヘッドフォンは、こちら。すでにMark Ⅱが出ているので古い製品なのだと思っていたが、このAmzonの商品紹介によると発売は2014年ということで、思ったほど古い製品ではなかった。 この商品のレビューに私がいいたいことは全て載っているので、特に商品の感想は書かない。

 

 ケーブルはこちら。リケーブルするほど凝りはしないが、家のステレオセットで聴くので、標準プラグの長いケーブルが欲しかった。ケーブルの良し悪しは知らないが、高級感があり耐久性もありそう(買ったばかりなので予想)で、全帯域が出ている感じがする。この製品の2件しかないレビューを見て買ったが的を得ていると思う。一応、同社の他製品のレビューも参考にした。

 

 やっと話題は頭痛に戻る。良いヘッドフォンを買って、なぜ頭痛がするのかというと、その、全帯域が出てしまっているために、低音がズンズンと響くのだ。それまでモニターヘッドフォンを使っていて、何時間、聴いても疲れなかったので、これは予想していなかった。

 最初の曲、"Black Sabanna"から、この曲に、こんなに音が詰まっていたのかと思う。打ち込みなので実際の楽器ではないのだが、重低音に加えオルガンのような音がする。低音はダイナミックレンジが広がれば聴けるような気がするが、同じような音域で新たな音が聴こえるとは思わなかった。

 音楽批評は書いたことがないので何をどう書けば良いか判らないが、私は、このアルバムの中では"Cry For The Moon"という曲が好き。

 夜空の暗い部屋の中で月の光を浴びてイヤイヤをする人物の姿が見えるようだ。と思ったのだが、クレーンが見えたり廃品回収車の音が聴こえるので、別に夜の曲でもない? 何もかも捨てて逃げ出したい… この曲を聴きながら、そう思う。最後に、許諾が出た歌詞の転載を、さっそく。

食べかけたチョコレートバター
履かない靴 着なくなったドレス
読まない本も 聴かないレコードも
次々 捨てて

缶・ビン・プラスチック・ラバー
バスタブ 冷蔵庫 ブックカバー
返しそびれた スペアー・キーも

投げ捨てて
脱ぎ捨てて
放り捨ててしまいたいけれど
I wanna stay here
I wanna stay here
すべてが終わってしまいそうで
手放せない

Cry for the moon
月よりも遠いなにかを
Cry for the moon
手にしたくて 見上げている

Cry for the moon
この部屋はまるでゴミ箱
願いかけた
星が落ちて 埋め尽くす

ポストの中や 胸の中
うまく仕分けられぬものばかり
ほっといたまま もてあまして
床を どんどん隠す

窓には そびえ立つクレーン
それは私のよう 動かずに
時は まだかと 空を見つめる

投げ捨てて
脱ぎ捨てて
放り捨ててしまいたいけれど
I wanna stay here
I wanna stay here
すべてが終わってしまいそうで
手放せない

Cry for the moon
月よりも孤独な人よ
Cry for the moon
愛を捨てて どこへゆく

部屋のどこかに眠る
ひからびたなにか
むなしい恋のミイラ
よみがえらないわ

どこから聞こえる
“壊れていてもかまわない”と
廃品回収車
こんなものでも大切なの

投げ捨てて
脱ぎ捨てて
放り捨ててしまいたいけれど
I wanna stay here
I wanna stay here
すべてが終わってしまいそうで
手放せない

Cry for the moon
月よりも遠いなにかを
Cry for the moon
手にしたくて 見上げている

Cry for the moon
この部屋はまるでゴミ箱
願いかけた
星が落ちて 埋め尽くす

Cry for the moon
誰かが窓辺から捨てた
終わった恋を
誰かがまた 拾っていく

 

 

P.S. レコード会社による"SAFARI"アルバム紹介動画

私ですか?

町へ出よ、キスをしよう (新潮文庫)

 昨日は喫茶店鷺沢萠著『町へ出よ、キスをしよう』を持っていった。最初、読んだときはツマンナい本だなぁと思ったのだが(筆者初のエッセイ集だそうで、こなれていないのだろう)なんか読み残したような不思議な感覚を覚えたのだ。

 いい歳をして女子大生と同じ程度の頭というのは恥ずかしいが、所収の「キリンさんに連れられて」を読んで、あるある… と思った。筆者は「赤い靴はいてた女の子」は「キリンさんに連れられて行っちゃった」と思い込んでいたそうである。しかも向田邦子さんのエッセイにも同様な現象(?)が記されているそうだ。

 私もあるよ、そして、例えば… と思ったとき、その対象が、この本にも記されていた。英語の専門家としてどうかと思うが、私は英語をカタカナで覚えている。そして、「フェアウェル・パーティー」を「フェネラル・パーティー」だと思っていた。まぁ、葬式でも酒を飲むしな… と疑問に思わないのが私の凄いところ。

 そして、私が間違えた言葉も、もうひとつ本書の中に出てきた。スティーブン・キングの小説『ペット・セマタリー』である。学生自体、教材に、たまたま「ペット・セラピー」という単語が出てきた。しかし、この単語が頭にあったばかりに「ペット・セマタリー」と言ってしまい、会話はトンチンカンに。

 鷺沢萠氏はロシア語が専門だが、それ外国語学習者として判る! ということが多々ある(引用しようと思ったが、本書に書かれているエピソードではなかった)。また、日本語の例として挙げる単語でも、それってみんな間違えてるよね! と思うことがある。鷺沢萠は東京育ちで横浜に住んだことがあり、私は両親が東京と横浜の出身なので、語彙が似ているためだろう。

 しかし何度も書くが、こんな親近感を覚える作家の本を、どうして同時代に読んでおかなかったのか悔やまれる。病気だったから仕方がないのかもしれないが、あまりに勿体なさすぎる。生きているうちに会いたかったよ。