身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

才媛。

 先日(といっても3ヶ月くらい前)、酒を飲んで意識障害を起こし、気が付いたら鎌倉にいた。

 知人には美人書家の展覧会を見に行ったと言う。そして綺麗な字を書いてもらったと言って喜んでいたらしい。

 帰ってから酔いが冷めて、その字を見てみると、綺麗ではあるが、さして上手いとはいえない字だった。

 そして、それを聞いた他の知人に、瓜ヶ谷さんは美形が好きなんだねと言われるが、美形とはちょっと違うかもと思った。

 そして、先日、あるピアノ弾きの女性が気になった。そして私は、あぁ一芸に秀でた人が好きなんだなと思った。