身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

痴漢冤罪と隣の芝生。

 また痴漢をデッチ上げられた男性を見てしまった。周囲の人が、ちゃんと見ていたので助かった。おそらくデッチ上げた女性は2人組のグルだと思う。

 周囲の人に違うだろうと言われたら、さっと、もう1人の女性が近づいてきて、あら、○○さん、といって話し込むふりをして2人で去ってしまった。

 この場合は暴力団や金の匂いがするが、私の経験からすると金のことよりも他人を貶めることに幸せを感じる人間というのが多くて唖然とする。

 

 私の経験、その1。高校の帰りの電車でのこと。いきなり初老の男性に「空き缶を捨てるな!」と怒鳴られた。

 捨てるもなにも、空き缶なんか持っていないと言ったら、ここにあるじゃないかと空き缶を差し出す。しかし洗ってある。

 それを告げたら相手は声が出なくなった。私の方から駅長室に連れて行った。なによりも呆れたのは、相手は公立高校の校長だったことだ。

 供述の内容:私が通っている学校に息子が受験したが入れなかった。高校の名誉を傷つけてやりたかった。

 

 私の経験、その2。自動車メーカーのモニターとして高級スポーツカーを運転していたときのこと。いきなり前の車のドライバーに「ぶつけるな!」と怒鳴られた。

 これも、ぶつけた痕はなし。警察呼びましょうか、と言ったら上等じゃねぇかと言うので携帯電話から110番、しかし相手は逃げる。

 捨て台詞:「若いくせにイイ車に乗ってんじゃねぇ!」。相手が載っていたのは(誤字ではなく、この字が「上等だ」と思う)200万円の国産RV。

 

 高校に受かったのは勉強したからだし、若くして高級車に乗っているのは借りたからだし、濡れ手に粟のような経験をしている人って、そんなにいません。