身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

慣れない疲れ。

 私の住む部屋は、なかば汚部屋と化している。どちらかというと清潔好きな性格なのだが、昔、私の家に居座った女が「いつ死んでもいいように綺麗にしているんでしょ!」と言って散々、汚くして行った。

 汚いといっても、乱雑とかなら、まだいい。衛生的にも不潔なのだ。食べ物を食べて、例えばポテトチップスを食べた指を拭かないでキーボードを叩くから、キーボードはベタベタだし、ディスプレイに油汚れがベットリ付いて拭いても落ちない。

 そもそも、寓居に上がり込んだのも、私が死にそうで心配だったというが、遊んで帰ってきたら家の鍵が壊されていて驚いた。泥棒かと思ったら、その女の仕業だった。入手困難だったKABAのディンプル錠で、友人に配るスペアキーに数万円が掛かった。

 

 私のことが自殺しそうで心配だというが、その女は既婚者で、毎日、亭主がやって来ては家の前で激しい口論をする。はっきりいって、そのことの方が死にたくなる要因だ。そして私に植え付けたのは不潔癖だけではない。

 物を見て、欲しいなぁと言うと、すぐに買うことを勧める。100万円近くあった貯金が、その女がいた何ヶ月かで底を尽きた。欲しいけれど金がないと言えば、先日、買った物を売ればいいと思う。

 はっきりって、すぐに売ってしまうくらいの愛着しかないものは、普段、私は買わない。買うときも吟味する。その程度の愛着だから、物を大事にしないし、部屋もPCのキーボードと同様に汚くても平気なのだ。

 私に植え付けたのは不潔癖、浪費癖だけではない。怠け癖だ。私が掃除機をかけると、掃除機が煩いから掃除をするなと言う。なんで家主が自分の部屋を掃除して怒られなければいけないのだ。料理も同様。

 私がすると煩いから自分がすると言う。任せておいたらシチューかなにかを1週間分作って、3食1週間、同じものを食べるという。私が文句を言ったら、それだから経済が持つのだという。だったら浪費と外食を止めろよ…。

 そして、3食買い食いとなり、毎月の食費が外食を入れて10万円。家賃と公共料金かよ。他に前述の浪費もあって… はい、借金まみれになりました。他に、親に作られた借金もあるから、やっと今年になって返し終わります。

 

 今、その、買った物で溢れかえっている汚部屋を浄化(笑)しているところです。カメラが20台とか… まぁ、半分ぐらいは売ったけど、フィルム時代のものなので二束三文。それでも売れるものは、まだいい。

 売れない物も大金を出して買ったと思うと捨てられない。そもそも私は、無価値で必要がないものに大金を注ぐのは嫌いだ。それを、昨日から「汚部屋浄化」といって片付けている。捨てるに忍びない物は、だいぶ公共団体に寄贈した。

 病気が良いときは清潔を保っていられるが、病気が悪いと現状維持もできない。その女が来るまでは物が増える傾向はなかったので病気の状態が悪くても何もないままだったが、増える傾向が始まってしまうと現状維持でも増え続ける。

 甘い言葉(今になると甘い言葉だったのか疑問だが)を囁く以外は、どうしようもない女だったなと思う。こっちの近所迷惑や他人の目も気にせず、毎日、怒鳴り込んできた亭主に、結婚して良かったことは何もなかったと言われたそうだ。

 

 しかし、片付けをするのに闘志を燃やし過ぎた。午前1時まで浄化作業を続け、今日は体調を崩した(睡眠薬を服んで寝るので、服む時間が遅い分、昼までダルかった)。しかし、邪魔でも売れなくても捨てたり他人に譲れないものがある。

 

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  社会に出てから今までの日記帳だ。中学のときは学校でライフログと日記を合わせた「生活記録帳」なるものを付けさせられていたが、親が、手でライフログを付けるなんて時間の無駄だと言って私は書かされなかった。

 高校を辞めたあたりから日記を付けるようになったのだが、日記を付ける私を親は偏執狂呼ばわりした。なので社会に出る前の日記はすべて破棄されて手元にない。病気が酷く自殺未遂をした時期なので、当時の資料が失われたのは痛い。

 

 あああ、ここでまた、不潔女の嫌なことを思い出してしまった。その女、机の引き出しに入れてある私の日記帳を勝手に読むのだ。それでいて社交的で友達が多いのが売りだそうで、それ以来、本質を見抜けない人間に媚びて友達になるのは止めた。

 

 閑話休題すると、その女が洗っていない布団などを平気で仕舞ってしまったりしたため、家の中に虫が湧くようになった。気持ち悪い。それで、日記帳も変な虫が付いている。紙魚とかだったら判るのだが、紙魚とも蛆とも違う、変な虫だ。

 私は、学位記や卒業アルバムなどを仕舞ってあるトランクがあるのだが、それと一緒に仕舞っておこうと思った。ちょうど、使わなくなったゼロ・ハリバートンの全金属製の旅行トランクがある。防火の観点からも、それに移そうと思った。

 そうしたら、70ℓあるトランクに、ほとんど日記帳しか入らなかった。あと、広辞苑2冊分も余裕がない。仕方がないから、このまま仕舞うかと思ったら、重い…。20㎏あるのではないかと思った(たぶん10㎏少しだけど)。

 

 おかげで、腰を痛めた。それでも日記帳以外の片付けが気になって眠れない。追加で眠剤を服んでも眠れなくて、起きて作業をしては、今度こそ寝るぞと追加で眠剤を服んで…。医師の処方量を超えてしまったし、今朝はフラフラ。

 

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 昼食を作る気もしないから、区の精神障害者地域活動支援センターの昼食会に参加する。働かざる者… ではないけれど、手伝わなくて食べるだけでも許されるそうで、食事だけして帰ってくる。今日のメニュー・天津飯、100円(!)。

  食事をしてもフラフラするのだが、破れかぶれで渋谷に行った。渋谷に行って何をしたのか覚えていない。今日の「ほぼライブ」に載せたが、都民の日と日曜日が重なる今日の渋谷は凄い人出で、逆に普通の神経で行っていたらヘトヘトになっていたと思う。

 

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 うーん、この写真を見ると、そんなに多く見えない(苦笑)。なんか、西武百貨店前の井の頭通入り口では100人近い人がスマートフォンに向かっていて、そのうち20人くらいは座り込んでいる。気持ちが悪くなった。

 

 今、帰って数時間が経つが、まだ頭がフラフラするし、腰と背中が痛い。精神状態も、何をやってもおかしくない状態。今日は、最初から処方されている最大量を服んで、早めにバタッと寝ます。お休みなさい。