身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

東京港区魚籃坂下・旧三田寺町をウロウロする。

 下のエントリーのアクセスが多くて、その理由は、てっきり写真が入っていたからだと思っていました。しかし、現実は文中に「北海道マラソン」という語句が入っていたため、マラソン記事だと思って来た人が多かったようです。

もう、気分はTuzki(兔斯基

f:id:urigayatsu:20170903131448g:plain

 

 しかし、勘違いして写真入りの散歩記事が好評なのだと思って、突っ走ってしまったのだから仕方がありません。今回は続編として、とりあえず歩いてみました(苦笑)。魚籃坂下へのアクセスマップは、こちら。

 

 地下鉄の白金高輪駅から歩いて3分というところ。駅が地下深いので改札から地上に出るまでの方が長いです。JRだと新宿・渋谷・恵比寿・目黒・五反田・品川・田町駅からバスがあります(ちなみに新宿からバスだと1時間かかることはザラにあります)。バスで来るのなら渋谷~恵比寿~田町を走る都バス「田87系統」がオススメ。

 さて、前回、歩いて足慣らしをしてから走ると書きましたが、まだ走る気はしません。なんとなく臆する気持ちがあります。靴擦れとかも心配だし。とりあえずジョギングシューズを下して、トレーニングウェアではなく普段着で履きます。

f:id:urigayatsu:20170903133047j:plain

 

 魚籃坂下の交差点へ出たところで、どちらに行こうか…。前回は白金方面へ行ったし高輪方面は久しく行っていないので、高輪方面に行こうかと思ったのですが、目の前にそびえる魚籃坂にビビりました。昔は、こんな坂は普通だったのに、なんてったって今は100㎏オーバーですから。

 結局、カメラも持ってきたことだし、三田方面に入ってみることにします。普段は突っ切るだけなので、意外な発見がありました。今回ウロウロするのは、地図上に「御田小学校」とある近辺です。坂を上る前にウォーミングアップ。下の魚籃商店街付近をウロウロします。魚籃商店街の公式サイトは、こちら。

魚らん商店会

 

 商店街の地図にある「松坂公園」付近です。ここは寺町ではなく、松坂町という町名になるようです。地元の人に訊くと「狭い町だったよ」とのこと。寺町が、文字通り寺と住宅から成り立っているのに対し、松坂町は商店街です。今では廃れてしまいましたが、名残りが、こんなところに。

f:id:urigayatsu:20170903115321j:plain

 写真の左下に写っているのが松坂公園です。その隣に、緑青を吹いた銅板の建物があります。建物の真ん中、布団が干してある左に、何とか屋という文字が見えますが、何と書いてあったのか、忘れました。もう、いいのかな、こんなことで。うしろにクレーンが見えますが、この辺は、どんどん再開発でタワーマンションになっていきます。左手の路地を入ると、こんな感じです。

f:id:urigayatsu:20170903115322j:plain

 

 建物が古くて傾いでしまっていて、垂直にカメラを構えたつもりが、ちょっと斜めになってしまいました。そして、箱根駅伝が通る桜田通り・国道1号線を渡って、目的の寺町へ。幽霊坂という坂を上ります。下の写真は玉鳳寺。「おしろい地蔵」で有名なところらしいです。地元の私は、ぜんぜん知りませんでしたが観光客に訊かれました。

f:id:urigayatsu:20170903115323j:plain

 

 この、寺の前の坂が幽霊坂というのですが、見ての通りの傾斜なので(ここが、この坂では一番ゆるやか)、楽な右に戻ります。そして、坂の途中に、けっこう古い木造建築が。面白いのは、これ、普通の平屋に見えますが、実は2階に増築された部分です。1階と、本来の2階は向かって右、坂の下にあります。

f:id:urigayatsu:20170903115324j:plain

 

 そして、目的地、御田小学校付近へ。やっぱり寺町っていいなというか、郷愁を覚えます。私は、同じ区内の仙台坂上(ラジオ番組"AVANTI"で有名)の、やはり寺の地所にあった戦前の木造住宅が生家です。うちは平屋でしたし、長屋ではありませんでしたが、こんな感じの家でした。

f:id:urigayatsu:20170903115326j:plain

 

 写真の建物が恐いのは、左に2軒続いているだけでなく、右奥に向かって数軒、続いているのです。小さな団地1棟くらいの大きさに、10軒くらいの木造2階建てが、隙間もなく続いているのです。私が、この近所に越してきたときには、まだこういう家が多くて、泊まりに来た友達が何度も消防車の音で叩き起こされ「これが江戸の華か…」と言っていました。1軒だけ焼けてオシマイということはありません。

f:id:urigayatsu:20170903115325j:plain

 

 そして、ちょっといい木造住宅を見付けました。もう、典型的な戦前の東京の家という感じです。庭には灯篭なんかがあって、なかなかイキです。今では都心の一等地になってしまったところに、まだ、こんな家があるのだな… と思って帰ってきて地図を見たら、どうも寺の庫裏のようです。なんか、写真を撮っていたら、そのことが歩く以上に疲れました。

 以上で終わりです。お付き合い、ありがとうございました。今日は、やはり早朝に目が覚めて、昨日のように手が震えたりとかはないのですが、やはり本調子ではないようです。今になって、目眩というより目が回っています。なんか中途半端な文章と写真になってしまいましたが、今日のところは、これで御勘弁を。

 

P.S. 途中で1回、保存したら、ブラウザーがハングアップして、そこから書きなおしとなりました。本当に気分はTuzki。

f:id:urigayatsu:20170903203232g:plain

 


なお、今日の写真データはPENTAX K-50にキットレンズ、プログラムオートと、コンデジと変わらないものです。露出補正もしなかった気がします。カメラの後ろの液晶だと黒く潰れて見えたのですが、ちゃんとした明るさで写っていました。